民青オンライン学習交流企画の第2回目(3月12日)は、「格差、環境破壊は資本主義の構造的問題」というテーマでした。
参加された皆さんからは、様々な感想や意見が出されました。時間の関係でそれぞれを深めるところまではいきませんでしたが、今後の学びにつながる重要な論点がたくさんでたと思います。
「薄利多売的なものに消費者の側が飛びついている限りは、現在の資本主義的システムは変えられないのでは?。良いものを買えるのは裕福な人だし、考える余裕がないと行動が変わらないような気がする」
「良い競争ってあるのだろうか。競争ってずっと続くわけで、スローフードで勝負できるのだろうか?悪い競争(過度な競争?)を規制していけば大量生産は無くなるのかな?」
「工場で働いています。今日の話の中で労働密度をあげていく(コンベアのスピードを上げるなど)という話は非常によくわかる」
「日本の自動車産業の話で、規制があったからこそ、技術が高まったという話はそうだと思う。しかし、各社のモデルチェンジの争いが技術が、発展に結びついているのではないかとも思った」
以下の引用は、話題提供をされた、日本共産党富山県委員会書記長の坂本さんのお話の一部です。

Phoneが毎年のようにモデルチェンジし、私たちもどんどん買い替えしてしまいます。上の画像は、私が最初に購入した3GSモデル以降、買い替えを続けてきたiPhoneの箱です。家でとりあえず見つかったのはこれだけですが、この箱以外にまだあるはずです。
資本主義的生産では、利益の最大化をめざし、競合他社と激しい競争を勝ち抜くために様々な努力が求められます。A社が、新たに機械設備を導入すれば他社より低コストの製品をつくることができ、競合する製品の市場では他社に比べ利幅が大きくなります。(また、他社より値段を下げて販売競争を有利に戦うことができます)。
しかし、早晩、より高性能の生産設備(例えば、より安く早く生産できる機械)をB社が導入するので、そうなるとA社は市場で不利になってしまいます。なのでA社はB社に打ち勝てるだけのより高性能の生産設備を、出来るだけ早く導入することが求められるわけです。A社は、生産設備を丁寧にあつかって少しでも長持ちさせて長期間にわたって使い続けられるようにするのではなく、逆に出来るだけ機械を止めず(できることなら24時間・365日)、1日も早く生産設備が減価償却され次の設備投資へと向かわなければなりません。他社との競争は、新しい機械設備の導入の強制をもたらすのです。
生産設備(生産手段)の減価償却を加速するには、長時間労働や過密労働、昼夜二交代制など労働者の生命を犠牲しながらの生産が常となり、また、自然環境や資源の無制限の乱開発や浪費に結びついていくわけでです。
結果的に、市場には商品が溢れかえるのですが、それを買ってくれる消費者がいなければ、企業は最終的な利益を上げらず経営危機に陥ってしまうので、できるだけ需要を喚起しなければなりません。そのため、過度なコマーシャルや華美な包装が行われます。「史上最高のiPhoneです」(iPhone4S/2011年10月)→「iPhoneの誕生以来、最も大きな驚きを。」(iPhone5/2012年9月)などと、新しいモデルが前モデルを凌駕した「すごい」機械のようにみせるコマーシャルが行われます。
車がなかったら文化的生活はできないと思わせて購買意欲を煽ります。
百円ショップは「安いから、買えるだけ買っちゃえ!無くしたら買えばいい。壊れたら買えばいい」という観念を広げていく商売です。消費者が購入した製品で満足して、その商品を大切に扱い生涯大切にするような使い方をしては困るのです。すぐに古臭いものになる(感じられる)ように、「計画的陳腐化」をすすめ、購買意欲を掻き立てます。故障してもちょっと直せば十分使えるのに、お店に問い合わせをすると「部品の保有期限が終了しました。買い換えた方がやすいですよ」などと購入を勧められます。消費を美徳とし、廃棄をためらわないような人間の感性は、いろんな形で作り出されているのです。
iPhoneが毎年モデルチェンジし、電話会社が「2年縛り」で新型iPhoneが出たらすぐ乗り換えしてお得になるように感じさせられる・・・多く人が私たちがこの販売と消費のあり方について「ちょっとやりすぎでは」と違和感を持ち始めている時代に入っていると思います。低成長の時代で、格差が広がり人々の余裕がなくなってきていることを反映しているのではないでしょうか。ミレニアル世代とか、Z世代といわれる若い世代は、「資本主義的な観念に囚われていては未来はない」、という危機感をもっていると思います。
私たちは、資本主義的な生産と消費のあり方に対して、感性的にもおかしいなと声を上げ、行動をしながら、さらにこの資本主義的な生産・消費・廃棄というゴールのないエンドレスの仕組みを理論的に掴み(それは『資本論』を学ぶことでわかります)、社会を変革する行動を力強く進めることが必要ではないでしょうか。
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次回は第3回。「中国はマルクスの目指した社会とは違う〜そもそも社会主義はどういう社会なのか」ですが・・・
資本主義とどこが違うのか、社会主義になれば競争がなくなって経済の成長が無くなるから、資本主義のほうがよいのではないか・・・などなど疑問は尽きません。深掘りしてみましょう。
3月12日(金)午後8時から〜を予定しています。(都合で時間が変更になる可能性があります)
●ミーティングのURLは、
https://us02web.zoom.us/j/83800763172?pwd=Y1NCYzVIVnZYdlVIV21ZdzNNN2pydz09
●ミーティングIDは、838 0076 3172 です。
話題提供は次回も日本共産党富山県書記長の坂本洋史さんです。
参加をご希望の方は、以下から、氏名、学校、学年、電話、メールを添えてお申し込みください。zoomの入室パスコードをおしらせします。
minsei.tym@gmail.com
ツイッター@minsei_tymのDM
電話090-2032-2852まで


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