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モノに振り回され、カネを欲しがる理由を考えた

企画

民青オンライン学習交流企画の第1回目(3月5日)にご参加いただきありがとうございました。

参加者した方の感想は「1万円が交換されるときに等価ではないことがあるというのは哲学的なお話だと思いました。このような話は普段聞けないので刺激的でした」

「お金を持っていると安心しますよね」、「旅行に行くと何であんなに簡単にお金使ってしまうんだろう」、「電子決済だとお金の重みがなくなるような気がします」、「現金を持たないことが当たり前になる世代だと、お金の重みが変わってくるのかな」など色々と議論になりました。

「人が主体ではなくモノやカネが主体となる社会の思想というものに興味が湧きました」

「『資本論』やマルクスって難しい言葉が多いけど、お金とか価値観とかそんな話を聞けてよかった」、「無駄な買い物が多い私。物を集めることで精神的に癒されているから、その対価としてお金を払っているような感じ。でもそれが『モノに踊らされている』といわれればそうかなと思うし、でも・・・考えるいい機会でした」

参加者からは、「刺激になった」という感想が多く寄せられました。

話題提供の坂本洋史さん(日本共産党富山県書記長)からは、次のようなお話がありました。

物事の表面に見えるのが現象です。見て触って認識できるものです。そうした現象の奥底にある本質を見極めることが必要です。例えば水を入れたコップにストローが刺さっていて、それが曲がって見えるけど理由がある。光が屈折するからそう見える。曲がって見える現象に対し、ストローは真っ直ぐだという本質がある。なぜそうなるかの理屈がわかれば本質がつかめたということになるです。

人間がモノを作るのは、本来自分や家族や他の人々のために作っている。これが本質なんです。人は人のために存在しているという関係です。しかし、生産物が商品になり、市場で売買されるようになると〜資本主義社会のようにほとんど全てモノがお金で売買されるような社会になると〜、モノが商品として自律的に市場で動いているように見え、それに伴って私たちは、どんなものが、どれだけが、いくらで売れるか、そのためにどれだけ生産すればよいか、などと市場の動きに合わせて考え行動するようになる。翻弄されるようになるといってもいい。人間の意志に反して運動する商品に振り回される。人間と人間の関係が基本なのに、モノとモノとの関係(市場)がむしろ前提になるような、逆転が起こってしまう。

マルクスはこれを「商品の物神性(ぶっしんせい)」と呼んだ。神様は人間が考え出した空想のものですが、その神に人々が動かされるようになるのと同じですから、物神性といったのです。

貨幣は商品から発生したもので、商品の中でも特殊な、「これさえあれば何にでも交換できる」、「いつでも買える」、「買わないこともできる」、「貯めることができる」という特殊な商品で、魔力のような力を持っている。「貨幣の物神性」ですね。

いつ売れるか、どれだけの値段か・・・そういうことが、資本主義社会では最大の関心事になってしまいます。『資本論』第1章第2節(原書p.75)には、「彼らにとっては、商品の価値も価値の大きさも交換関係による表現のうち以外には存在せず、したがって、ただ日々の物価表のうちにのみ存在する」という言葉がありました。重商主義者や近代自由貿易行商人を批判する文脈で出てきています。最大の関心事は「物価」の変化だというわけです。

商品も、貨幣も、人間が労働して生み出した価値物なのですが、いつも市場の動きばかり見ているうちに、商品が自立して力を持っているように感じられ、私たちはそれに合わせて生きるしかないというふうに思うようになるのですね。お金を持っていることで力を持ったような気分になる。安心した気持ちになる。

株の動きに日々一喜一憂している人が周りにいないでしょうか。それは本質でないものに、振り回されているということですね。

さて、

現金1万円を別の現金1万円と交換するなんてはあり得ませんが、考えられるとすれば両替をする時です。1万円札を1千円札10枚に両替するような時。しかし、1万円を9500円で交換することを両替とは言いません。

両替以外の目的で、市場で1万円を1万円に交換することはあり得ません。意味がない交換ですから。意味をもつのは、例えば1万円が1万2千円になる時です。
しかし、市場というのは等価交換を前提にしているので、1万円=1万2千円という式が成り立つわけがないのだから、ここに矛盾が生まれます。その仕組みの解明は今回は割愛しましたが、その秘密はマルクスの発見の1つ「剰余価値」の生産にあります。

資本主義社会がなぜ「成長」するのか(不景気で後退したり、恐慌で破壊的な結果もあるが)、投資するとなぜ増えるのか(増えないこともあるが)、銀行にお金を預けるとなぜ利子がつくのか・・・これは、剰余価値学説によって基本構造が明らかになって初めて理解できることです。次回の学習でどこまで詳しく触れられるかはわかりませんが、おいおい学習の機会をつくっていきましょう。

次回は、3月12日(金)午後8時〜9時半ごろまで。zoomを利用して、今回と同様のURL、パスコードにて行います。

参加をご希望の方は、minsei.tym@gmail.comか、ツイッター(@minsei_tym)のDM、LINE公式などでメッセージにて、【お名前、学校、学年、年齢、電話、メールアドレス】を添えてお申し込みください。入室パスコードをお送りします。

●ミーティングのURLは、
https://us02web.zoom.us/j/83800763172?pwd=Y1NCYzVIVnZYdlVIV21ZdzNNN2pydz09

●ミーティングIDは、838 0076 3172 です。

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