民青とやまは6月2日、地球温暖化などの気候変動の実態の学習、海岸でのマイクロプラスチックFW(フィールドワーク)調査、二本立ての企画を行いました。
まずは富山県環境科学センターに向かい職員の方のお話を伺ったのち、気候変動の実態を映した資料を拝見しました。地球温暖化そのものの危険もさることながら、それに伴って二次的に被害が連鎖していくこと。地球温暖化の進行を遅らせる「緩和」と地球温暖化の進行する中でも安全に暮らすための「適応」、その両方からの対策が必要になることを学びました。

次に、気候変動の実態をその目で確かめるため六渡寺海岸に向かい、調査しました。
到着して海岸を見た途端、参加者からは「ええ〜、ゴミだらけ!」と口々に驚きの声があがりました。ペットボトル、発泡容器、ゴミ袋、お菓子の袋からありとあらゆるものが漂着していました。土の表面には5ミリくらいの白い粒が散乱していました。それは、農業で使われている肥料の殻で、肥料をプラスチック製の皮膜で覆い、これを田んぼに撒くのだそうです。プラスチックの被膜が裂けて肥料が徐々に溶け出していくという仕組みだそうです。少しずつ肥料が溶け出していくというのがミソで、これだと農家は1回散布するだけでよく、長期期間安定して田んぼに肥料が供給されるという仕組みなのです。
一方、肥料としての役目を終えてもプラスチックの被膜だけは残り、環境にもどることなく用水を通して川に流れ出し、そして最後は海岸へと漂流してくるというのです。
県の環境科学センターの方の説明によると、この肥料が近年問題になり、現在自然に戻る素材の被膜を開発しており、実用化が近いとのことでした。(この問題については、日本共産党の火爪弘子富山県議が県議会で解決を求めてきました)。早く普及してほしいと思います。農家や行政が一体となることしか解決の道はないと痛感しました。


だた、懸念材料は、環境配慮型被膜の肥料製造が技術的に可能だとしても、コストはどうなのか?です。例えば、「プラスチック被膜の肥料に比べコストは2倍だ。コストが下がるまでは、農家として従来型に頼らざるを得ない」という話にならないかという心配はあります。
結局こうしたものは、国や行政がプラスチック被膜肥料を完全禁止にするなどの措置をとらないといけません。
例えば、世界中使用禁止になっているグリホサート(ラウンドアップ)除草剤が、日本では禁止されていないという問題があります。コストを考えると、除草剤に頼らざるを得ないという農家の経済的事情があります。本当はラウンドアップを使いたくないが、コスト的にはそれが売られている以上、高い値段の環境配慮型の除草剤を買う選択はなかなか難しいということです。
これと同じで、プラスチック被膜肥料と値段の高い環境配慮型被膜の肥料とどっちを買いますか?と言われれば、経済的に厳しくなっている農家は安い方を買わざるを得ないでしょう。そういう意味で、環境配慮型の開発を急ぐことはもちろん大事ですが、プラスチック被膜肥料を禁止するという措置が求められるのではないでしょうか。開発待ち、コストダウン待ちでは、実効性に欠けると思います。フィールドワークのあと、そんなことをみんなで議論しながら帰ってきました。

海岸を掘っても掘っても、ゴミが出てくるし、小さなプラスチックの粒は全てを取ることは難しかったです。
参加者の一人は、「こんな小さな粒のプラスチックを全部取るなんて無理。大型機械で海岸全部を浚って土を入れ替えるくらいのことをやらないと」と語っていました。そのくらい、一度放出されたプラごみを回収するというのは大変なことだなと感じました。放出されたものを回収するより、そうしたものを生産しないという、大もとからの規制が必要ではないかと思いました。
最後に参加者皆でおにぎりや卵焼きを食べて解散しました。
今回学んだことは、富山のみならず日本で、世界で起きている問題です。私たちに出来ることはないか、これからも模索していこうと思います。


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